perfumeとは何か。
平成のレツゴー三匹、perfumeの新曲が出た。
なんと今回のシングルは、オリコン初登場で1位。
ほんの10ヶ月くらい前までは、一部の業界人とアキバ系だけにひっそりと支持されていたのに、いよいよ本当のメジャーになってしまった。
当然、オレ様のiPodでは超ヘビロテなのだ。
perfumeはハマればハマるほど不思議な魅力がある。
それは何だかわからないけど、誰かが言っていた様に、その魅力が何だかはっきりとは説明できないものほど魅力があるものなのだ。
でも2つはっきりしていることがある。
一つはアイドルなのに楽曲が無茶苦茶カッコイイことだ。
東京進出後の音楽はすべて、capsuleの中田ヤスタカが作っている。
中田ヤスタカの創る楽曲は、キュートな歌詞がクールでちょっとせつないメロディにのり、さらにアイドルには似つかわしくない重いべース音が鳴り響く。
perfumeは死語となっていた「テクノポップ」を復活させたと思う。
ちなみにテクノとテクノポップは別物である。
一般的にテクノとよばれるものは、80年代中ごろに始まったデトロイトテクノから派生したクラブミュージックである。
一方、テクノポップは非常にドメスティックな言葉なんである。
テクノポップといえばYMOだが、その人気が社会現象になったとき、それをみた「歌謡曲」という日本独特のポップスがテクノポップを貪欲に取り込んでいった。
(そもそも歌謡曲(NOT J−POP)とは、世界中の様々な音楽を取り込んで、日本人の魂をいれたような音楽だったと思う。)
例えば沢田研二の「TOKIO」とかイモ欽トリオの「ハイスクール・ララバイ」、山下久美子「赤道小町ドキッ」など。
ジューシーフルーツの「ジェニーはご機嫌ななめ」をperfumeがカバーしていることからも、プロデューサーはかなりこの辺を意識していることがわかる。
perfumeの二つめの魅力は、アイドルなのにトークが面白いこと。
これはやはり19歳にして芸歴8年のたまものだろう。
8年間のキャリアのうち7年間は鳴かず飛ばずだったわけで、たった5人の客の前でライブをやったり、路上で自分たちのビラを配ったりする経験のなかで、いかに客を楽しませるかということを経験的に学んでいったのではないかと思う。
にしおかすみこに「perfumeは姿勢が若手お笑い芸人と同じ」といわれるゆえんである。
事務所も、普通のアイドルならあるはずの発言の規制を全くしていないようで、トークでは広島弁丸出しだったり、自分たちの曲を「印象が薄い曲」と言ってしまったり、野放し状態である。
なんにしろ、長い下積みという”タメ”があったからこそ、いまの成功があるといえる。
あ〜ちゃんに笑いの神が降臨した瞬間。
perfumeVSダウンタウン
http://v.youku.com/v_playlist/f1180942o1p7.html
下積み時代があるからこそ、スターへの階段をかけ上っていく姿に胸が熱くなる
三波春夫でございます。
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